はじめに

今回のコラムはうつ病に関するお話です。
非常にセンシティブな内容ではありますが、
時期的にもお話したいことであったので筆を取りました。

また、今回のコラムでお話するうつ病に関するものは
あくまで僕の実体験からくるものですので、学術的なソースがあるものではありません
全てが正しい というものではないことをご了承ください。
また、今回はうつ病とは? そしてうつ病との向き合い方 予防法について触れています。
大切な人がうつ病になった際にどう接したらいいか?についてはまたお声がありましたら
触れていこうと思います。

サムネは「あなたの心が明日 晴れますように」と想いを込めて これにしました。

先日の報道

先日から各社スポーツ新聞やメディアで大坂なおみ選手についての記事をよく見ます。
僕の感想は「棄権する、記者会見に出ないという選択がとれたことが凄い」でした。
うつ病になると、逆に断れなくなってそのまま心が潰れてしまうことがしばしばあります。
断った時のバッシングへの恐怖が強すぎるが故に、NOと言えなくなってしまう
だけど、大坂なおみ選手はNOと言えた そのことに非常に安堵しました。

皆さんはうつ病についてどんな印象がありますか?

良く知っている方もいれば知らない方もいると思います。
以前までうつ病に関して理解がないことに憤りを感じていましたが
今は少し考えが変わっています。病気というのはそういうものだと思います。

自分がかかる可能性のあるもの、かかかったことがあるもの以外は 
知らないことの方が多いんですよね。

でも先日の報道をきっかけにうつ病とはどういうものなのか?
知りたいという方もいるかもしれませんので 僕自身の実体験をもとに
うつ病に関してお話していこうと思います。

書いている僕自身が長年うつ病に悩まされている
そして今、元気になってきた時期で、こういった発信ができるのは
元気にならないとできないことですし、直近までそうだったということで
情報も整理しやすいので、このコラムに記します。

うつ病とは?

うつ病って心の病気とよく言われていますが、実は脳の病気です。
蓄積されたストレスにより脳内でセロトニンという分泌物が分泌されなくなることで
心のバランスが崩れるというメカニズムです。
このセロトニンというのは安心を司るもので、興奮での幸福感を感じるものはドーパミン
安心での幸福感を感じるものがこのセロトニンです。
なので、安心からくる幸福感を感じられなくなるということです。

実際にどういうことが起こるのか?
うつ病は線引きの難しい病気です。
グラデーションのように症状の重さの分布にばらつきがあって
どこからがうつ病なのか、どこからがうつ病じゃないのか、それは人によるものなのです。

僕の実体験として うつ病の症状を段階分けしてしてみました。

1 遅刻が増える 朝起きられない
2 夜眠れない
3 やる気が出なくなる 頑張ろうと思っても頑張れなくなる
4 死にたいと思ってくる 自傷行為を行うようになる
5 外出が困難になる 電車に乗れなくなる 人と会うのが怖くなる
6 自殺未遂を繰り返す 文字が読めなくなる 人の言葉が理解できなくなる

僕自身が経験したことのあるものを一部上げさせていただきました。
1から順番に症状が重くなる時もありますし、とある日を境に急に4くらいの重さになる時もありました。

これくらい症状は多岐にわたります。
あくまで僕が経験した症状でこの数ですので、これより更に症状の幅は広いです。

うつ病の治療法

うつ病の治療法のメインはこの3つです。
1 休養
2 心療内科へ通院し投薬治療
3 カウンセリング療法

大体この3種類を用いて治していきます
休養だけで治る時もあれば、休養、心療内科、カウンセリングとすべての方法を使う時もあります。
そして、治るまでの期間は早くて半年 長くて数年~数十年という場合もあります。
ストレスの蓄積が原因なので、それを消化しなければなりません
療養中 休養を行っていても その生活の中でストレスを感じてしまえば、
うまく消化することができないまま、更に症状が悪化するパターンもあります。

そして、これは知っておいて欲しいのですが、投薬治療もカウンセリングも合う合わないがあるということ。
カウンセリングに関してはカウンセラーの方との相性ということですが、
投薬治療に関しては薬が効果を発揮する可能性が低い病気なのです。

うつ病には抗うつ薬を使用します。
抗うつ薬には何個か種類があるのですが、それぞれの抗うつ薬が効果を発揮する可能性が30%ほどです。

僕は昨年のうつ病で4つ目の抗うつ薬へと薬が変わりました。

効果が出ないことで焦りを感じることもしばしばありましたし、それで悪化することもありました。

現在は抗うつ薬は飲まずに済んでいます、ですがまだ睡眠障害が残っているので、睡眠導入剤を処方してもらっています。

また、更に気を付けなければならないことは
「うつ病」と「躁うつ病」とは違うということです。
うつ病と躁うつ病は処方される薬も違いますし、治療方法も違います。
憂鬱な気持ちがあるが故にうつ病の治療をしていたら実は躁うつだった、ということもあります。
これも完治までの期間を長引かせる要因の1つになります。

ここまでうつ病に関してのお話をしていましたが難しいと感じた方もいると思います。

僕は以前、悪化する時にこんな比喩をしました。

「顔が濡れたアンパンマン」な状態だと

顔が濡れて力が出ない、あの感覚に近いのです。
元気100倍の時は焼きたてのパンの時はめちゃめちゃ出来ていた
めちゃめちゃ活発で、活躍していた、だけど今はそうしようと思っても
体に力が入らないし、その活躍していた頃と比較して、自分を責め続けることになるのです。
更に、僕たちはアンパンではないので替える顔がありません。
そう、乾くまで待つしかないのです。
だから ストレスの雨を避けて、のんびりと顔を乾かすために休養が必要ってことです。

僕はうつ病のことを死にたくなる病気とは思っていない

うつ病って検索すると、自殺未遂だったり、死にたい、という言葉がたくさん出てきます。
でも、それは本質的ではないなとも思っています。
それは症状の一部という認識でいます。

僕の中でのうつ病は「生きたいと思いたい、だけど、心が言うこときかなくて苦しい病気」なんです。
体が言うことをきかない以上に心が言うことをきかないのが苦しいのです。
ポジティブに生きたい、楽しさを感じたい、そう思っていても
心がそうさせてくれないから苦しい病気です。

例えば 甘いスイーツを食べようと思って口に頬張るとします。
でも口の中でした味は激辛だったらどうでしょうか?
それが日常的に起こるといったイメージです。

病状が良くなった理由、予防のために

ここまではうつ病に関する全容を僕なりにお伝えしましたが
最後に病状が良くなった理由、そしてうつ病の予防策についてお話します。

病状が良くなった理由
これは薬のおかげではありませんでした。

ズバリ、食生活と環境です。

脳内でセロトニンを作ることができないのなら 接種するしかないということで
セロトニンを作るために必要な栄養素について調べました
その結果、納豆、味噌汁、豆腐、お魚がいいという結論に至って
毎日食事の際に必ず納豆、味噌汁、豆腐を食べ、そしてなるべくお魚を取るようにしました。
それらの食品を毎日食べるのでちょっと痩せましたし、毎日食べることが苦ではないと思えました。
本当に体が必要としているものは毎日食べられるんだなぁと思っています。
効果が出てきたのは2週間たったころくらいからです。
そこらへんから気分の落ち込みが具合が若干軽くなった印象です。

また、環境について
僕は先日から一人暮らしを開始しています。
一気に症状が良くなったのは、一人暮らしをすると決めた時くらいからです。
家族に関しては大好きですが、家族と同居することにより、僕はプレッシャーを感じて、それがストレスになる体質でした。
一人暮らしすることにより、そのストレスの根源をシャットアウトできたことが大きいです。
環境を変えることが症状が良くなることの一つはよく言われていることなんですが
それの本質はストレスの根源を絶つことである、ということです。

うつ病の予防策

では予防策についてですが
僕は元気になると休みなくめっちゃ頑張ってしまうタイプです。
そして気づいたときにはエンジンがオーバーフローを起こしてしまう
だからこそ、やはり元気な時にこそ、適度な休養が必要です。
週に1度、2週間に1度、しっかり休むという習慣が必要だと感じています。
その日は思いっきりダメ人間になってもいい日にしたり、
自分がストレス発散できることだけをする日にする。
また悪化しないように、これは僕の中での鉄の掟として定めようと思います。

そして、何よりも心の健康第一の生活
日々の喧騒の中では、周りが見えなくなってしまうことも多々あります。
そして自分さえ見えなくなってしまうことも
だけど知らず知らずのうちに心は擦り減っているものです。
心の声はとてもか細く小さい声です。
しっかりと聞き耳を立てていないと聞くことのできない声です。
だからこそ、何よりも心の健康を第一優先にして生活することが
うつ病の一番の予防策だと思うのです。

あとがき

今回のコラムは以上です。
ストレス耐性というものは千差万別です。
本当に人によってストレスに強い人もいれば弱い人もいます。
自分を知るってことがこんなに大事なんて思ってもいなかったです。

僕はうつ病にかかったことは決してネガティブなことではないと思っています。

確かにかかっている間は苦しいです。
誰とも会いたくはありませんし
何もしたくなくなります。

だけど、その時こそ本当の自分と向き合える時だと思っています。

自分ってストレスに強いのかな? 弱いのかな?
自分の人生で何が一番大事なのかな? 何に幸せを感じるのかな?
そんなことを自分と話し合う機会でもあるのがうつ病のもう一つの側面であったりします。

今日も僕は 心の声に聞き耳を立てながら 人生を楽しいと思えるように生きていきたいと思います。