初めましての方も、お久しぶりな方も、おはようございます^^
2019年11月入会、兵庫出身、神奈川在住、フラーシア所属の小舟美穂です。

今わたしは神奈川と兵庫の二拠点生活をしています。

実家は兵庫県三木市というところですが、
母の実家(おじいちゃん、おばあちゃんの家)は
鳥取に近い日本海側の兵庫県新温泉町というところ。

夏は海、冬はスキー、カニに猪鍋にお刺身、但馬牛。
加えて3つも源泉がある温泉地。

その山間の田んぼが広がる田舎に
おじいちゃん、おばあちゃん、母の兄であるおっちゃんが
暮らしていたのですが、おばあちゃんは5年前から施設に、
おじいちゃんは昨年1月に亡くなり
おっちゃんも今年の6月に亡くなりました。

おばあちゃんがずっと気にかけていた
「跡取りがいないから、家とお墓を守って欲しい」
が現実としてやってきたのでした。

10歳くらいのとき、おばあちゃんに
「美穂ちゃんがこの家に来てくれたらいいのに」
そう言われたことが、わたしの胸にずっとありました。

かといって、すぐ何か出来るほどの力も知恵もありません。
30を超えて、会社から独立の話が出たタイミングで
今ならおじいちゃん家へ帰れる。
そう思ったのが、オリンピック開催が予定されていた2020年。

きっかけは、オリンピック期間に東京にいたくないし
もうリモートで仕事してるから、電波さえ届けば
どこにいたっていいよね?という考えから
夏の二か月、兵庫にいようと決めたことでした。

ですがその後、コロナが始まったことで帰れなくなり
二拠点生活、田舎暮らしは諦めなければいけないかと思いました。

そうして迎えた2020年9月。
あっちゃんがYouTube大学で「山奥ニート」の授業、
さらには相方である慎吾さんがフィレッジで村づくりを始めたのを見て
やっぱりわたしも田舎に行く!と決意しました。

そのときの一本がこちらです。
https://www.facebook.com/groups/975618709550833/posts/1015995972179773

ただ、決意してもすぐ何か出来たわけではなく、
そのタイミングで友人が紹介してくれた「ワーケーションプロジェクト」
なるものに参加することになりました。

ワーケーションとは、リゾートや観光地などで
遊びながら仕事をするという考え方で
それをおじいちゃん家のある新温泉町が取り組んでいて
3カ月東京と行き来しながら地域の課題を見つけて欲しい、というものでした。

なにが出来るわけでもないので、
この地への思いだけで応募し、30名のメンバーに採用していただきました。

まわりは雑誌編集者や大手広告代理店勤めの方、
理系技術職の方などすごい方がたくさんいて、
わたしはほんと何が出来るかわからず
大雪が降る中、ビデオカメラと機材を抱え温泉街を歩き回りました。
(幸福洗脳パーカーに真っ赤な長靴といういで立ちで)

今でこそiPhoneに替えて、アプリでvlogも作れるようになって
Theaterに動画を上げさせていただいてますが
当時はとにかく機材を抱えて撮影してるだけで、vlogは全然上げられませんでした。

それでも今出来ることを、と
行った先々の様子をTwitterやFacebookに上げさせていただき
興味を持っていただいたり、わたし自身も勉強になりました。

そんな3カ月はあっという間に過ぎ、
2月末にワーケーションプロジェクトの報告会がありました。

主催の方から、ワーケーションとは何か?
リモートで仕事をする人がこちらには少ないから
どういうことか話して欲しいと依頼いただき
3カ月の様子、そして一つの宣言をして帰ってきました。

それは
「コワーキングスペースを作ります!」

というもの。
町内には3か所、町が運営しているコワーキングスペースがあるのですが
平日が休みだったり、団体じゃないと利用できなかったり、
都会のようにカフェでふらっと仕事する、が出来ない状況。

特にうちはおじいちゃん家のネット環境が弱い(光回線が引けない)ので
仕事をするには回線が必須。
ワーケーションプロジェクト中はお宿が回線を用意してくださってましたが
プロジェクトが終わればそれもどうなるかわかりません。

ないものに文句を言ってもしょうがないし
予算や動きに制限がある役場を待てるほどの人間でもなかったので
「ないなら作ればいい」
と思い立ち、その宣言をして帰ります。

(もちろん地域の方に全部真っ向から話したらケンカになるので
おじいちゃん家を活用して拠点づくりがしたい、と伝えましたが。
でもこれもちゃんと本音です)

そうこうしてたら、あっという間に春を迎えます。

宣言したはいいものの、中々話は進まず、
今回も地域活性化への取り組みは見送りか、、、と思っていた矢先、
PGメンバーの菅澤奈央さん(さわなん)からアドバイスをいただき
そこからは怒涛の勢いで、この11月までやってきた、というところです。

(前段が長くてすみません。そして、一気に話飛んでごめんなさい笑)

ざっとこの数カ月を振り返ると

5月:さわなんからアドバイス、物件を探す
6月:物件紹介を受ける
7月:内覧
8月~9月:商工会、日本政策公庫、地元信金さんと事業計画や融資書類を作成し、並行して物件交渉を進め、融資が下りるとの物件支払とのチキンレース
10月:リフォーム工事が着工し、すでに使用できるスペースに事務所を構えながら、増える工事見積や備品の調達と格闘(笑)
11月:神奈川の引っ越し段取りを整えて必死に断捨離中

うん、全然なにも出来てないって思ってましたが、なんかよくやってるね、わたし。

そんなこんなで、12月半ばには工事が完了し、
保健所と消防の確認が入って、OKが出れば営業許可をいただけるわけですが、

ずっと悩んでいたのが、冷蔵冷凍庫とメニュー決め。

旦那は元飲食経験者とはいえ、立ち上げから、しかもワンオペで回すとなると話は別。

ただでさえ、お客様が来るか来ないか分からないリスクのある飲食業で
加えて田舎。食材も人も抱えるリスクは大きすぎるため

カフェは月、水、金の週3営業で時間を区切っての完全予約制。
木だけ地域の方がふらっと来れるように
予約なしの日にすることまでは決めていましたが
出すメニューによって冷蔵冷凍庫の設備を考えなければいけない問題にぶち当たってました。
(ちなみにコワーキングスペースとレンタルスペースは年中無休)

業務用の冷蔵冷凍庫は容量も大きいので、
食材保管には困りませんが、
なんといっても初期投資がバカになりません。。。

メルカリやジモティーで中古を探しましたが、
古いとメンテナンスが出来なかったり、高くついたり、
前の利用状況によってはにおいうつりすることも。

ネットで20万代で見つけましたが
倉庫への引き取りが前提だったり、
こちらもメーカー保証はつかないので
故障したときのリカバリーが難しい。

じゃぁということで
工務店さんが設備屋さんに確認してくださったのですが
これがまぁ高い・・・
もちろん設備屋さんも定価からだいぶ落としてくれているのですが
正直予算パツパツ。

最初の予算設計通りに買っていたら
他の備品調達出来ないし、即資金ショートする。
(これが分かったので、今後は何が必要か明確に出せますが)

作りたいもの、メニューとして出してみたいもの、
こうしたほうがいいだろうな、こうしたほうがお客さん来てくれるだろうな、
そのためには冷蔵冷凍庫、大きいものが必要だよな、
このせめぎ合いです。

ランチ、種類があったほうがいいかな、とか
だったら、パスタとかグラタンとかオムライスとかいいな、とか。

ですが、発注の兼ね合いもあるので、どこかで決断しなければいけない。
その期限が昨日だったわけですね。

そしてメニュー作りに協力してもらっている井手藍子さん(いでっち)に
冷蔵冷凍庫のキャパの相談とメニューの方針について報告。

結果、まずは大きめの家庭用冷蔵庫を調達。
今神奈川で使っている冷蔵庫もサポートで配置。

そしてメニューは
やっぱり最初は無理してあれこれランチ出さずに
スイーツとドリンク中心でいこう!

ランチ出すにしても、玄米おにぎりと豚汁、湯村温泉で作った温泉たまご、黒豆茶
というシンプルでやさしいメニューに!

そこでいでっちが言ってくれたんです。
「品数絞って 〇〇の美味しいカフェ、みたいに覚えてもらう事が出来そうですね」
と。

それやん!と思いました。
そして、元々いでっちが考えてくれていたメニューとで合致したんです。

それでお店のコンセプトも決まりました!

『地元食材と地元資源を活用したスイーツと美味しいラテのお店』

予約制の3時間、おしゃべりするもよし、本を読むもよし、庭を眺めるもよし、店主とおしゃべりするもよし、ゆっくりのんびりお過ごしください。です!

業務用冷蔵庫を買わない、と決断した結果、次の扉が開きました。
そしてコンセプトが決まったことで、一気に全部つながったんです。

それを下に書きます。ざっと構想を書いています。

①料理出てくるまでに読める地元の写真集とか、案内マップとか作りたい。地元の方でも知らない地域のことたくさんあるし、癒しになるような読み物作りたい。それは地元以外の方にもいいと思いますが、地元の人でも「へ~そんなところあったんだ。いいな、今度行ってみよう」ってなるものが欲しい。(すでにネタはある)

②『地元食材と地元資源を活用したスイーツと美味しいラテのお店』っていかにもメディアや行政が好きそうなキャッチ。今回、オープン時の地方新聞掲載は段取りをつけてあるので、地域活性化の想いと合わせて発信できる。

③これだけメニューをシンプル化したら、たとえば夏休みにバイトや就業体験したい地元の学生さんに来てもらってもやってもらいやすいし、それもまた広報ネタになる。そしてそうやって経験してくれた子たちの進路相談や起業支援が出来たら、それはもう本当に自分が大学のときからずっとやりたかったこと

④このシンプルさは店舗展開もしやすい。他地域でもその地域の資源と食材を活かしたスイーツを開発、同じ玄米おにぎり&豚汁ランチでも地域によって食材が違えば味が変わってくるのがおもしろそう。

マクドナルドの原田さんはThink Globally、 Act Locally(シンク・グローバリー、アクト・ローカリー)という言葉を使われてました(大元はまた別の言葉だそうですが)
世界規模でシステマチックに動いているマクドナルドですが、国独自のメニューがあったり、同じメニューでもその土地の食材や調味料が使われてたりします。
大学で地域活性化を考えてたときから、モデルを作って他展開することはずっと考えてたので、もちろんすぐすぐではないにせよ、そういう形の原型にコンセプトが固まって、これを増やせるのはいい、と考えました。

しかもわたしの場合は、小舟屋の名前の展開による「拡大」ではなく、仕組みの展開による「増殖」が自分に向いています。

古民家物件購入、資金調達、店舗立ち上げという仕組みを展開して、その人自身の名前で〇〇屋で出してもらう。
ロゴは小舟屋と同じようにその地域の花をモチーフに。
ビジネスモデルもカフェのみでなく、コワーキングやレンタルスペースなど他の収益源とセットにして、収益化が難しい店舗モデルをカバー。

コンセプトは同じ『地元食材、地元食材を活用したスイーツと美味しいラテのお店』で、地元に根付き、無理をしない、お店を展開していく。
これによって地域の空き家問題、食材ロス、資源活用、魅力発信の拠点、収益化、という社会問題を解決していく。

これが5年前に作ったミッション
「真実を見極め、価値あるものを発見し、潜在的価値を広める基盤と仕組みを創ります」
の一つの形なんだと腑に落ちました。

とまぁなにやら立派チックなことを語ってしまいましたが、、

なにはともあれ、
これならわたしと旦那のオペレーションでも回せるし、食材ロスも減らせる、設備コストも抑えられる

お店のコンセプトがゆっくりのんびりなのに、わたしたちが無理しちゃいかんのです笑

でも、あれも出したい、これもやりたいって考えた時間は無駄じゃなかったです。
めちゃくちゃ勉強になりましたし、そういう視点で色んなお店や食材、お料理を見ることができました。

こんな感じで日々格闘しておりますが、PGの皆さんからのお知恵やあっちゃんのがんばる姿を見て、わたしも走っていけています。本当にありがとうございます^^

来年春から皆さんが遊びに来れる拠点として、これからもがんばって作っていきますね^^どうぞ見守ってやってください♪