私は入会して1年半経つんですが、今まで配信をしたことがありませんでした。
理由は、恥ずかしかったし、怖かったし、発信したいと思えることもなかったからです。
普段は引きこもってる主婦で、会話するのはほとんど家族だけ…。
毎日してることは、家事と買い物と子供の送り迎えと夫の仕事の手伝ってるだけなので、外の世界に触れることがあまりありません。
でも先日、つるさんの世界情勢についての新番組に声をかけていただき、配信に出させていただきました。
「アフガニスタン退避の真実」というテーマで見聞きしたことをシェアさせていただきました。
つるさんには配信の前から時間を割いてもらい、配信やスライドの内容に、アドバイスをいただき、あの穏やかな口調で優しくしてもらって、癒しのひと時でした。
つるさん、美男子だし見た目も中身もすごく素敵な方です!
配信当日は配信に慣れてらっしゃるひろきちさんにもサポートしていただきました。
PROGRESS、本当に優しい。
つるさん、ひろきちさん、ありがとうございました。
そして配信を見てくださった皆様、ありがとうございました。
本題に入りますが、アフガニスタンからの退避①の続きです。
前回ではアフガン人元留学生の友達3人が、自衛隊輸送機による退避支援対象者500人のリストに滑り込んだんですが、テロで退避が叶わず、その後日本政府から連絡がなくてもう支援が受けられないのかと心配してるという内容でした。
あのあと、10月中ばに突然外務省から連絡があり、二日後のカタール行きの飛行機に乗れることになったから、翌日にカタール大使館へビザ取りに行くよう言われました。
突然ものごとが大きく動き出し、神戸で受け入れる側も準備で急にばたばたしだしました。
最後まで、外務省に家族をなんとか帯同できるよう、ある限りの家族の情報(パスポート、身分証、婚姻証、子供の出生証、危険な状況の説明など)を外務省に送ったのですが、それは残念ながら叶いませんでした。
友人3人が日本に着いたら着いたで、また大きな問題に直面してます。
まずはお金の問題です。
政府から支援はなく、渡航費、東京での隔離宿代、国内移動費、家賃、生活費、保険料(健康保険に入れず民間の保険)など、私たち支援者へ大きな負担となっています。
アフガン人本人たちは若くて優秀でITスキルがあって、働く気満々なのですが、労働許可がありません。
アフガニスタンから無事脱出できたのですが、その経済状況に皆でちょっと落ち込んだりしていました…。
友人たちが今の状況のままだと、日本政府に抱く印象はとても悪いものになってしまいます。
アフガニスタンから退避させてくれたけど、日本では生殺しの状態…。
日本政府は命からがら逃げてきた避難民に対して酷な国であると今思っていることでしょう。
もう一つ大きな問題はカブールに残されている家族です。
アフガン人の友人によると、報道されていないのですが旧国軍兵士や元警察官などがタリバンによって連日殺害されているそうです。
友人の奥さんはタリバン政権掌握まで大統領府に勤務しており、女性ということもあってタリバンの標的になっています。
インフラが崩壊してきており、現金がなく、これから迎える厳しい冬をどう乗り越えるかとても心配しています。
カブールに残されている配偶者と乳幼児の子供たちを常にとても心配しており、なんとかビザを切り替えて呼び寄せることができないかと働きかけていますが、個人の力でどうこうできるものではありません。
家族が日本に来るにはビザを申請しなくてはなりませんが、カブールに日本大使館はありません。
だからといって日本政府はオンラインによるビザ発給を行なっておりません。
(パキスタンなどは申請も発給もオンライン)
パキスタンなどの隣国に出国して、日本大使館へ行く必要があります。
日本に呼び寄せたい家族は合計5人なのですが、1人(3歳の男の子)はパスポートを持っておらず、申請しようにもできない状況です。
パスポート事務所はいつ行っても混雑しており、今は業務が停止しているそうです。
お父さんは日本にいますので、男の子のお祖父さんがパスポート取得に奔走してくれてると聞いて、お祖父さんと私の父が重なって泣けてきます。
友人たちは、主に大使館とJICA現地職員とその家族を退避させる500人のリストに入っていたので国外脱出できましたが、リストに入っていない元留学生が大勢います。
元留学生のほとんどが政府機関で働いていました。
タリバンによって旧政府職員や国際社会で働いてた人々が投獄されており、元留学生は日本の大学へなんとか助けてもらえるようメールを送り続けています。
つい先ほど記者会見があってニュースでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、日本での留学先だった大学と、指導教員だった先生方が、元教え子を救出しようと日本政府に要望書を提出したところです。
私は友人3家族のことでいっぱいいっぱいですが、アフガニスタンに今も残されている留学生の話を聞いて、その方達の状況を想像すると辛いです。
日本国内で難民を受け入れることに批判的な声をよく目にします。
日本国内にも困窮している人がたくさんいるのに、なぜ難民を受け入れるのか。
イスラム教徒は生活様式が違うから日本に入ってきたら困るとか。
治安が悪くなるとか。
しかし日本は人口が減少しており、もうすでに外国からの労働力に頼らざるを得ないのが現状です。
でも受け入れる制度がちゃんと整っていないので、いろいろな悲劇が生まれています。
命の危険にさらされた元留学生を日本に受けれて欲しいです。
優秀な方達ですので、労働許可をすぐに出してくれれば日本に負担をかけるどころか、税金を納めてくれます。
アフガニスタンが落ち着いて帰国することができれば、国の復興に大きく貢献することになるでしょう。
そうなれば日本は国際社会において責任のある人道的な国であると世界から認識されると思います。
そしてもし日本国民が他国でテロなどに巻き込まれたりなどしたら、外国が支援をしてくれると思います。
私はアメリカに移民として暮らし、多様性を認める場所が繁栄するのを目の当たりにしています。
多様性のあるところは、経済が伸びる、学問発展する、芸術栄える、ご飯が美味しい、スポーツが強くなります。
日本を含めほとんどの国において、移民が入ってくるという流れにもう抗うことができません。
日本は、移民をどう受け入れて国を発展させていきたいのかビジョンを明らかにして、制度を整えていかないといけないなと思いました。
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タリバン政権掌握後、命からがら退避してきたアフガン人元留学生の、カブールに残された家族救出に支援を
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